「重陽の節句」月夜の頃のおもてなし

 
日本料理は、季節感と彩り、味を大切にしています。
九月は菊見月、菊の秋などとも言われ、菊にまつわる歳時です。
「菊薫る」ともよく献立名で使われます。

菊は晩秋の花ですが、昔から九月は菊月とよばれ、九月九日は
「重陽の節句」又は「菊の節句」とも言われ、無限や輪廻を意味します。

又、菊花には、邪気を払う効能があるとされ、菊花を飾り、酒に菊の
花びらを浮かべた菊酒を飲んで不老長寿を願いました。

そんな故事に想いをよせて、菊花は使っていませんが、旬の食材を
菊花に見たてて節句のお料理を楽しんでいただけるよう心がけております。

私の料理は、自己満足ではなく、客観的な捕らえで見て分かりやすく、
食べて美味しく、そして素材の味を最大限に引き出せるよう、また、
旬の肴、動植物などのある食材を授かって調理していますので、日頃から
無駄のない調理法を心がけております。

初秋から、晩秋への「味の映し絵」をご満喫下さい。

平成24年 初秋  9月9日(日)   重陽の節句


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA