長野県の今年の丸ナスも終盤に入る頃となりました。
今年は、昨年以上にお客様から沢山の野菜や果物を
頂戴いたしました。
心から感謝、御礼申し上げます。
長野に帰省し早12年、独立8年。
あっという間に月日は過ぎ、東京時代初めて花板になった頃、
「いつかの自分への投資」と考えて、好きな器や
調理道具をコツコツと買い集めてきました。
現在は、その中から季節にあったものを選んで、実際に
お客様におもてなしをしています。
我が子に愛情を注ぐように、自分の料理が大事なら、美しい器に
盛ってもてなしたいと願うのは自然なことです。
同時に器に恥じない料理を作らなければという責任感も感じます。
毎日の出勤時、普段から見ている山や川、里の光景に
若干でも毎日の違いを感じます。
昨日は無かった山々の初雪、公園のザクロの実り、
秋風にそよぐ秋桜の胞子季節を感じ、出来るだけ自然のまま
の状態で器にそっと共したい。
自然との五感の調和、食器とのバランスに神経をとります。
自分を高める努力を続け、本物を見る目を養う気持ちで
日々精進していきたと感じます。
「野菜の彫刻」水ナス・コオロギ
