志「こころざし」 

 
日本料理を取り巻く世界は、年々厳しさをましている。
私が以前講師を務めた学校でも、日本料理を志す
学生が減り続けているそうだ。
和食はあらゆる飲食店の中で、一番利益を生みにくい業種です。
手間と人件費がかかり労働時間も長い。

プロの料理人を志すこれからの若者達に伝えたい・・
「自分の可能性を開くカギを持っているのは自分自身だ」と
言うことを。

若者たちの間で人間関係が気薄になっていることや、
地道な努力を敬遠しがちな風潮が広まっていることが気になる。
私自身、沢山の人たちに助けられなければここまで
やってこれなかった。

好きな道だがそれでも多少の忍耐や努力もしてきたつもり。
同じようにとは思いません。
自分の可能性を引き出す鍵は自分が握っているのだと
いうことを忘れないでいただきたい。
「捨目捨耳」捨て目捨て耳
若い時によくこんなことを言われました。
「人がすることを見ていないふりをしながら見ていなさい」
「聞いていないふりをしながら聞いていなさい」
料理だけではありません。

人の経験を自分の経験にしてしまう。
そうすると無駄な失敗が少なくなるだけでなく物の見方、
感じ方も随分幅広くなるはず。

バブルが去って、人間も、料理も本物が求められる時代
だからこそ、人を通じて料理を通じて物事を達成し、
自分に磨きをかける。

これから調理師を目指す方、今何かに情熱を
燃やしている方。
乗越えよう独立しよう起業したい方にエール
を送りたいと思います。

先日、東京の後輩が訪ねてきました。
随分成長したなぁと思い感動いたしました。
板場の修業にも耐えて、毎日毎日が言葉にならないぐらい
大変だと思います。
精神的にも、肉体的にも毎日が疲労困憊で・・・
しかし何故本人はがんばれるのか。

それは、目標と信念があるからだと思います。

私は、日本料理に寄せる熱い思いは初めてこの世界に入り
包丁を握らせていただいたあの頃と今も少しも変わっていない。
更なる目標に挑戦します。
料理番頭 丸山大輔


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